雨漏り放置は危険！工場・倉庫の躯体への影響と修理方法を解説
雨漏り放置は危険！工場・倉庫の躯体への影響と修理方法を解説
工場や倉庫を所有・管理している方は、雨漏り問題に頭を悩ませているかもしれません。
放置すれば躯体への深刻なダメージに繋がり、製品・商品の価値低下や生産ラインストップ、さらには人身事故や火災事故といった事態に発展する可能性もあります。
□雨漏り放置は躯体への深刻なダメージに繋がる
雨漏りは、工場や倉庫にとって深刻な問題です。
放置すると、躯体への腐食が進行し、建物全体の劣化を早めます。
その影響は多岐にわたります。
1: 躯体への腐食:
雨水が鉄骨構造の躯体に侵入すると、サビが発生し、腐食が進行します。
躯体は建物を支える重要な部分であり、腐食が進むと建物の強度が低下し、倒壊の危険性も高まります。
2: 製品・商品の価値低下:
雨漏りによって製品や商品が濡れてしまうと、品質が低下し、価値が下がってしまいます。
また、包装材が濡れてしまうことで、商品価値が下がり、出荷ができなくなることもあります。
3: 機械故障による生産ラインストップ:
雨水は、工場や倉庫内の機械にも悪影響を与えます。
機械が故障すると、生産ラインがストップし、納期の遅れや生産量の減少に繋がります。
これは、企業にとって大きな損失となります。
4: 漏電による人身事故・火災事故:
雨水は電気配線に侵入し、漏電を引き起こす可能性があります。
漏電は、感電による人身事故や火災事故に繋がる危険性があり、従業員の安全を脅かす重大な問題です。
□雨漏りの原因別修理方法
雨漏りの原因は、屋根、外壁、ベランダなど様々です。
それぞれの原因別に適切な修理方法を選ぶことが重要です。
1: 屋根: 屋根の雨漏りは、経年劣化による屋根材の破損や、台風などの強風による損傷が主な原因です。
修理方法は、大きく分けて3つあります。
・葺き替え: 既存の屋根材をすべて取り外し、新しい屋根材に交換する方法です。
費用は高額ですが、耐久性が高く、長期間安心して使用できます。
・カバー工法: 既存の屋根材の上に、新しい屋根材を重ねて葺く方法です。
葺き替えに比べて費用を抑えられますが、既存の屋根材の状態によっては、葺き替えが必要になる場合があります。
・葺き直し: 屋根材の一部を交換する方法です。
部分的な破損の場合に有効な方法で、費用を抑えられます。
2: 外壁: 外壁の雨漏りは、コーキングの劣化や外壁材のひび割れが主な原因です。
修理方法は、次の2つが一般的です。
・塗装補修: ひび割れ部分を専用のコーキング剤で補修し、その後、外壁全体を塗装する方法です。
・コーキングの打ち直し: 劣化しているコーキングを新しいコーキングに交換する方法です。
3: ベランダ: ベランダの雨漏りは、防水層の劣化や、排水口の詰まりが主な原因です。
修理方法は、防水層の補修や排水口の清掃などがあります。
□まとめ
雨漏りは放置すると、躯体への深刻なダメージに繋がり、製品・商品の価値低下や生産ラインストップ、さらには人身事故や火災事故といった事態に発展する可能性があります。
雨漏りの原因別に適切な修理方法を選択し、早急に修理を行うことが重要です。
修理方法を選ぶ際は、費用や工期だけでなく、耐久性や安全性も考慮し、専門業者に相談することをおすすめします。